パッケージング対決


超高級日本酒といえば桐箱入り、という時代ではなくなってきました。


ボトルの仕様だけでなく、箱までのデザインに趣向を凝らすようになってきた傾向はとても好ましいことです。


「格好なんてどうでもいいから、デザインにかけるお金があったら味に力をいれろよ」という諸兄も多いでしょうが、美しいデザインというのはとても大事です。美意識にかける心意気がない蔵には美味しいものができそうもない気がします。


というわけで、パッケージングデザインの競演です。





いよいよお出まし、山形県村山の「十四代 龍泉」です。


十四代がデザインに凝った初めての試みです。やり過ぎと思うか、内容に見合ったデザインと思うか、飲んでみなければわかりませんね。これほどのボトルデザインは初めてです。斬新。





新潟の「八海山 金剛心」です。


2000年のミレニアムに発売したチタンボトルに続いて、ボトルのデザインも今までの日本酒にはないもの、箱の仕様も見たことのないようなデザインです。800mlという内容量も初めて。





すでに有名な静岡県焼津「磯自慢 純米大吟醸中取35」


右側が2000年ミレニアムボトル、左側が今年2003年ボトル。毎年箱の色が違います。ヴィンテージによる差を際出せたいという蔵元の意思が箱にも現れているわけです。





これまた私ン処の定番、福井県安富町「黒龍 石田屋」です。


桐箱でない高級酒のさきがけとも言えるパッケージングです。北陸らしい塗りの箱、「心をこめて」のずんとくる一言、ボトルデザインの美しさ。このお酒が日本酒のパッケージングに革命を起こしたといっても言い過ぎではないと思います。


これが蔵元ご自身のデザインらしい・・・・という話を聞くと驚き。