一極集中

尊敬するシェフ「ラ・ナプール」の成澤さんが小田原のお店を閉め、東京南青山に進出するDMを頂戴しました。

「ラ・ナプール」を初めて知ったとき、ある著名な評論家が「フランスでは地方に名店がいくつも存在するが、日本では不可能である。志摩観光ホテルの高橋シェフ、小田原の成澤シェフを例外として」とその当時語ったことがありました。

首都圏からそれほど遠くないとはいえ、地方都市であれだけの志を保ち続けていらっしゃることに尊敬の念と一縷の望みをかけていたのですが、この時代・・・・やっぱり東京なのです。

成澤さんほどの実力があれば激戦区南青山でもあっという間に話題になることは間違いないでしょう。

それにしても、食の世界だけでなくこのところの東京集中はなんなんでしょう。

店を開くための条件は「一に場所、二に場所、三四も場所」と言われるほど立地は重要なファクターではあるのですが、特にイタリアン、フレンチの人気店の麻布、青山、六本木集中は異常なほどです。

その中で生き残れる店はごくわずかなのでしょうが、この状況、ちょっと変・・・・じゃぁありませんか？