十三夜


昨日は旧暦の長月13日「十三夜」でした。


葉月15日「十五夜」と同じくお月見、秋の月を楽しむ日です。


最近、旧暦の暦と二十四節気を気にするようになりました。旧暦は今では全く生活になじんでいませんので、気に留めて調べていないと忘れてしまいます。


昔は十三夜を栗名月とか豆名月と言ったのだそうです。季節はまさに栗、豆の収穫時期です。献立にも丹波の黒豆の枝豆と栗ご飯を並べています。


例えば、長月9日(9月9日)は重陽節句。菊のお節句なのですが、新暦では9月9日は残暑厳しくて菊の季節感など全く感じない時期です。今の暦で9月9日が重陽節句だと、菊の花を献立に組み込んでも季節感に無理があります。旧暦ですと今年の重陽節句は10月4日頃、ぴったり菊の季節です。


旧暦を参考にしていると古人の季節感がすんなりわかり、実際今にも当てはまるのですね。


海に漁に出かける漁師さんには、いまだに旧暦を使っている人がいるそうです。季節と海の変化を知るには旧暦のほうが安心できるのです。


料理人も季節感を大切にしなくてはいけない仕事、旧暦を思いおこさねくてはいけませんね。