カルト・ワイン
ロサンジェルスからお見えになるお客様が持ってお出でになったカルフォルニアの白ワイン"Marcassin"(マーカシン)
もともとカリフォルニア・ワインの知識は貧弱で、ごく一部の有名ワインしか知りません。お客様の「モンラッシェと渡り合えるワイン」というお言葉を伺いつつ、テイスティングさせていただいて驚きました。香りを聞くだけでそのブーケに圧倒されます。味わいは複雑で厚みがあり余韻の長いことと言ったら、モンラッシェと比べてもおかしくないというのがよく理解できます。(とはいってもモンラッシェ自体何度も飲んだわけではないのですが)
早速調べてみると、
"カリフォルニアで最も高価格で取引されているピノ・ノアールとシャルドネといえば、あの天才ヘレン・ターリーが所有するマーカッシン・ビンヤードです。生産量が少ないため、ほとんどがメーリングリストの特定の顧客へ販売されますので、一般のワインショップで見かけることはまずありませんが、売りに出ていたとしてもシャルドネで250ドル以上、ピノノアールだと300-500ドルのプライスタグがついているのは確実です。これらと価格で肩を並べるのはシャルドネではピーター・マイケルのポイント・ルージュ、ピノ・ノアールではキスラーのキュベ・エリザベスくらいでしょう。
"
と、
こんなすごいワインだったのですね。
我が身の無知が情けない。
先日お得意様がお持ちになった"シェーファー・ヒルサイド・セレクト"もその偉大さを認識していなかったですし、"スタックス・リープ カスク23"も実際飲んでみるのはつい半年前が初めてでした。
カリフォルニア・カルトワインというやつを垣間見てみると深みにはまりそうです。
このクラスのワインを知ってしまうと「カリフォルニア・ワインは残糖感がどうも・・・・」とか「フランスワインに引けをとらない」とか他のワインとと比べること自体愚かなことに思えてしまいます。
ただそこには偉大な造り手の丹精込めた手仕事があるのみです。