同士


「献立を読んだだけで志の高さが理解できる」と感じたイタリアンのシェフが来店してくださいました。お出でいただいただけでなく、このサイトもご覧いただき、今日のための予習をしてきてくださったとか。


志の高い職人さんがサイトをご覧いただいていることを知ると身の縮む思いをします。


お世辞半分としてもシェフがおっしゃるには「板前日記の”日本料理”を”イタリアン”に置き換えてもほとんどそのまま当てはまります。料理への思いとか、サービスへの心構えとか、店を成り立たせるための志とか。ウンウン、そうそう・・・・といちいち頷きながら過去ログをさかのぼっています。若い者にも読むように言っているんですよ」と評価してくださいました。


私の独りよがり、自己満足、欲求不満の捌け口と思って書いていた日記を、同じ料理人に同調していただけるのはとても嬉しいことです。


お客様であることを忘れてお話をしていて感じるのは、お互いに料理をビジネスとしてではなく料理人や職人の手仕事である姿勢を崩さないこと、生業(なりわい)としての料理店であることです。


料理への熱い思いをお聞きしているだけでずいぶんと刺激をいただけます。イタリアでの修行は体中の血をラテンへを入れ替えてくれたのだなと思われます。


素晴らしいのは、私にシェフのレストランをお店を紹介してくださっただけでなく、「こいつらは同じにおいがする」と早速シェフを私ン処へ連れてきてくださり結びつけたお得意様です。こういう方がいらっしゃる限り、私たちのような小さな店が成り立っていけるのです。