銀行〜ソラリス〜乙一


決算の関係で、あまりお付き合いの多くない銀行のいくつかへ通帳記帳のために出かけてきました。


昔はお弁当ひとつの注文でも、口座作って振り込んでいただくのが当たり前でしたので、口座ばかりが増えてしまっているのです。


めぐってみると改めて銀行の名前が変わり、統合され、場所が変わり、金融業会の疾風怒濤を実感します。10銀行のうち7銀行に変化が。来年当たりになれば、「あれ、この銀行はもともとなんて名前だっけ?」ってなことになるに違いありません。


すずめの涙ほどの残高にはここ数年一円の利子さえ付きません。


世の中これだもの、料理屋風情が厳しいのは当たり前です。


ちょっと前に見た映画「ソラリス」の場面場面が、ふっと頭をよぎることがあります。


タルコフスキーの名作「惑星ソラリス」を見てないものですから、大きなことは言えないと、何も言わないでいたのですが、不思議に心に残る映画です。


タイタニック」のジェームス・キャメロンのプロデュース、「トラフィック」「エリン・ブロコヴィッチ」のスティーブン・ソダーバーグの監督、ジョージ・クルーニーの主演という超有名どころ、内容もSFとしてと言うよりは、人間の内面をえぐるような取り組み方をしているのに全然話題に上っていない映画でした。


いい映画と売れる映画はやっぱり違うのですね。


「暗いところで待ち合わせ」でその才能にぶったまげた作家乙一の「ZOO」読了。


全く違う作風にさらにびっくり。才能はとどまることを知らないというやつですな。


個人的にその作風にのめり込めるかどうかは別のお話ではあるのですが。