料理とお酒の相性 さらに
昨日の続き
掲示板をご覧の方はすでに見ておられますが、教えていただいたこちらのサイトには私の気持ちを裏付けてくれるようなインタビューが掲載されていました。
パリでミュシュランの星をいきなり取ったことで話題になったレストラン
「ひらまつ サンルイ アンリル」のシェフソムリエ石塚秀哉さんのお話です。
いわく
「日本のソムリエは料理とワインの組み合わせを気にしすぎるという。」
「基本は何を合わせるかよりも何が好きか。フランス人はワインも料理も好みがはっきりしている。好きなもの同士を合わせればそれでいいと思ってます。サービスするにはお客様の好みから始めないと。」
「生意気な言い方をすると、ワインはただの飲み物。美化しすぎですよ。」
ワインへの愛情と造り手の敬愛の念を持ちつつも、お客様が楽しむということを一義に考える優れたソムリエとしての資質が見えます。
いいソムリエさんは皆そうです。
もちろん理論的な裏づけと豊富な経験をバックグラウンドでもっていながら、「たかが飲み物、お客様がどう楽しむかが一番」を忘れていません。
メディアを中心に理論や知識が一人歩きしたために、ワインやソムリエさんの大事なことが置き去りにされてしまったのですね。
もう一人「ホテル西洋銀座 吉兆」の湯木俊治さんのインタビュー
「刺身も生醤油はきついですが、(かつお節をきかせた)土佐醤油を使うと白ワインと合いやすくなります」
「脂がのったアジの開きで赤ワイン飲んでごらんなさい。うまいから。そのかわりボルドーの20年以上たったやつね。天日干しすることでミネラル分と脂が凝縮されるんでしょうか」
「旬のものとおいしい飲み物が合わないわけはないんです。これでワインが熟成されていればもっと楽しめます。ワインにも飲みごろという旬があります」
などなど
吉兆さんと同列で語るのは恐れ多いのですが、和食の世界のWINE LOVERの同じ臭いを感じます。
世の中にこんな美味い飲み物があるのを放っておく手はないじゃん・・・・という思い。
ワインを置くことはそこから始まったのですから。