本屋さん


近所の本屋さんにいって探しても、超ベストセラー以外お目当ての本があったためしがありません。


この地では大手といった書店でさえそうです。


欲しい本は大概注文、もしくはネット販売。皆さんもそうではないですか?


私が探す本など特にマニアックなものではなくて、○○の書評で褒めていたとか、ネット上で感性が一致する方のお奨めであったりするくらいで、それなりの売れ筋のはずだと思ってはいるのですが在庫がありません。


多くの郊外書店のようにベストセラーと雑誌、漫画本だけを置くような店にはなにも期待はしていないのですが、文化の発信基地となるような店にはがんばっていただきたいと思うのです。


できることなら書棚に意思を持たせて欲しい。


自分の担当部署に愛着を持った担当者が本を選べばどれだけ楽しいか。そこまではいかなくても、大手書店のベスト10を並べるだけでなく、注目される書評や、程度のいい雑誌や紹介本で取り上げられる本を常にリサーチするくらいの努力はあってもいいのではないでしょうか。


ずっと以前、東京のある本屋さんでは私の好みをそれとなく理解していて、「今度○○さんの新刊は注目らしいですよぉ」などと声をかけてくれる店員さんがいました。


馴染みのCD屋さんでは、私の好きなミュージシャンの新譜は発売前に紹介してくれます。


ファミリー・レストランやチェーン店、フランチャイズ店の料理屋さんに料理人の個人の意思や愛情を感じられないように、本屋さんも画一化、コンビニ化すればますます本屋さんからは足は遠のきネット購買に移行してしまいます。


出版不況が叫ばれる中、本への愛情を持ったプロフェッショナルの登場こそが、我々の気持ちを本屋さんにもどすのではないでしょうかねぇ。


理想主義的すぎ?