ラベル
昨日ご紹介した「郷の誉 純米大吟醸生生原酒 大粒米 28%精米」は60本しかリリースされなかった稀少なお酒です。
稀少だから、手に入らないから、といって美味しいと言うものではありません。今の食の世界では限定であることを煽ることもマーケッティングの一環です。
が、
酒屋さんが大事に寝かせておいたお酒、蔵元が精魂を傾けた結果の少量にまずいものがあるはずはありません。それはラベルを見ただけでもわかります。
「夢露香」と書いてあるのは「無濾過」の当て字なんでしょう。
普通のコピー紙に手書きで書いてあります。お付き合いのある酒屋さんのマイナス5度の冷蔵庫で大事に寝かされていたものです。一本しか存在しないお酒です。
岩手県の二戸 南部美人さんが初めて酒米「愛山」を使ったお酒を造りました。
そっけないほどのラベルがプロトタイプを匂わせます。大量に造って販売するためのお酒ではないことがすぐにわかります。
十四代 磯自慢に続いて愛山をさらに広めてほしいものです。若きリーダー久慈さんの意欲が感じ取られます・
裏ラベルではありません。これが表面です。
「愛山」とは正反対のスペックだけを書いたようなラベルが、これまた久慈さんの研鑽を読み取れるような気がします。
同じく南部美人。
普段から使っている限定の大吟醸斗瓶しずく酒・・・・のラベルを使っていますが、内容は違います。
鑑評会出品金賞受賞酒の澱がらみ、世の中に出てきたのはほんのほんの少量なのだそうです。あまりに少なくてラベルを作っていない代用ラベルなのです。
大事に大事に使わせていただかなくては。
ちょっと傷んだラベルの「十四代大吟醸」としか見えませんが、1999年の「十四代大吟醸七重二十貫」です。
やはりある酒屋さんのマイナス5度に寝かされていました。
この大吟醸七重二十貫はいまでは「双虹」の名前をつけられてごく少量販売されています。
今入荷したばかり、味を聞くのはこれからです。
仕事抜きに楽しみ。。。。。。。