大は小を兼ねない
プロとしての自分では当たり前だと思っていたのに、案外一般の方は気にしていないかもしれないことはたくさんあります。
言われて気がつきました。
鍋は大は小を兼ねない。
店には手のひらサイズの小さな鍋から、行水に使えそうな大きな鍋まで30個くらいの鍋があります。
規格は二種類だけで、取っ手の付いていない丸鍋と取っ手が二つ付いた手つき鍋です。同じサイズのものはほぼありません。
例えば南瓜20個を焚くため必要な鍋のサイズは一つしかありません。無駄がなく丁度いい出汁の分量を入れて、具合よく全体に火が回るように焚くためのサイズです。
プロですから焚く材料と分量を一目見れば自然に適切な鍋に手がいくのが当然なのですが、素人料理を拝見していると、鍋の大きさに無理があったり、少量のものを大きな鍋で焚いているのを見かけます。
レシピ通りの調味料と火加減でも鍋の大きさを間違えると同じ仕上がりにならないのです。
そんな間違いなさっていませんでしたか?
無駄に高価な鍋を買う前に、シンプルで使いやすい鍋のサイズをちゃんとそろえることをお奨めします。