休日様々


休日のお昼は郊外のお蕎麦屋さんへ。


店名のつけ方とか、店構えだけで判断して店を選ぶことはあまりありません。味に関する情報をなるべく集めてから新しい店に入るのは、どんなお手軽な店でも変わらないのですが、今回はふらっと入ってしまいました。


ちゃんとそれなりの蕎麦屋さんで勉強した方の蕎麦のように見えるのですが、残念ながら遠くまで通いたいと思うほどの研ぎ澄まされた冴えは感じられません。近所にあったら嬉しい蕎麦屋さんではあります。


店を持つというのは難しいものです。


蕎麦が打てるからというだけでは、器や内装、仕事の段取り、献立の組み立て方、客あしらい、料理人としての身奇麗さ・・・・あらゆることがトータルに調和が取れていなければいい店に感じられません。


あしらいの葱の量や切れ方、天ぷらの分量加減、食べやすいきり方、火通しだけをとっても料理人の素養というやつが見えてくるものです。


「うまけりゃいいじゃん」というところまで達するには、すべてのところで気配りが必要なのです。


・・・・・というのは自分を振り返る教訓でもあります。


その店のカウンターに並んでいた日本酒のラベルを見ていて気がつきました。


15年ほど前には大人気で入手が難しいといわれていたある新潟酒、表示には米、米麹、醸造用アルコールのほかに糖類とあります。


あの時代にありがたがっていたお酒には糖類の添加があったのですね。いわゆる普通酒です。


未だに人気のお酒です。


日本酒の歴史を知れば、糖類が入っているからとか、醸造用アルコールが入っているから悪いお酒と決めつけていはいけないのですが、時代の隆盛からは離れています。


それでも世間ではやっぱり新潟酒・・・・なんですね。


映画は「めぐりあう時間たち」”THE HOUR”


ニコール・キッドマンジュリアン・ムーアメリル・ストリープ、忘れてならないエド・ハリスの迫真の演技が画面から目をそらさせません。


でも、人生、人間の内面をめぐる葛藤の物語は少々重くて私には難しい。


日々汗を流し仕事に追われる身にはナイーブな天才たちの、狂気との紙一重のお話のように見えます。


犬には同性愛も自殺願望もありません。私などそれに近いかも?