違い さらに
比べてみて高価なものの方が美味しいか?というとそうばかりでもありません。
今献立に載せはじめた「滑らかマンゴープリン」は、これまで作っていたものと少々違うやり方です。マンゴーの形を残し、漉し餡とココナッツミルクのソースをかけたものから、今回はマンゴーを丁寧に裏ごししてサワークリームなどを混ぜて舌触りを滑らかに作ってみました。
この二〜三年手に入るようになったのが写真左側の宮崎産の完熟マンゴーです。右側は一般的なフィリピン・マンゴー。形も味も大きさも圧倒的に完熟マンゴーが美味しいのですが、値段も数倍です。
新しく作り始めたマンゴープリンも当然美味しいマンゴーを使ったほうが・・・・と思いがちですが、いざ作ってみると、プリンにしたときには完熟マンゴーのほうは味は凝縮しているのですが酸味が足りません。味に何か物足りなさを感じるのですね。小さくてお手頃なフィリピン・マンゴーのほうがしっくり落ち着いた味になるのですから不思議です。
値段が高いから、そのものが美味しいから、というだけで料理の最上の素材にはならないのですね。