六本木ヒルズ


六本木ヒルズがオープンなのだそうです。


飲食店も名店が目白押しです。


すきやばし次郎、天ぷらのみかわ、徳島「青柳」の小山さんの店、ジョエル・ロブションの店、サルバトーレ、そばの竹やぶ、フレンチ界の重鎮高橋徳男さんの店、脇屋さんのトゥーランドットなどなどなど。


他にも田舎者の私は知らないけれど、たぶん東京あたりの「グルメ」達御用達の店であろう処がずらりと並んでいるのだそうです。


丸ビルに続いて、ビルが食のアミューズメントパーク化する時代の到来です。


しかも、普通アミューズメントパークであれば、誰もが気軽にいけるカジュアルさが売りだと思うのですが、先にあげたような店や丸ビルに入っている福臨門、ヒロ山田さんの店、河野さんの店、などは値段的には気軽とはいえない店ばかりです。


本店には恐ろしくて行けないけれど、有名店が軒を連ねるビルの支店なら私も。。。。という心理が働くのでしょうか。予約を取るのは至難の業と聞きます。


いわば、日曜日のデパートの食堂街予約バージョンみたいな感じなのでしょうか。


多分店舗誘致には凄腕のコンサルタント、プロデューサーの類が辣腕の振るっているのだと思います。


不況のさなか、東京の食事情は熱に浮かされたような具合に見えます。


田舎町でもがき苦しんでいる田舎料理屋の僻みともいえるのでしょうが、店がお客様に喜んでいただく料理とサービスを提供し、常連になったお客様が店をはぐくむ、という私などが理想的と思える姿を求めることは難しいような気がするのでしょうがどうなのでしょう。


ほとんどが店主の皆さんを尊敬する名店で、「えっ?支店を作るの?」と思うような店も含まれているだけに、この新しい状況が私の古い頭では理解できません。


5年とか10年で喧騒が去り、また新たな喧騒を求めるような嵐にこれらの名店が巻き込まれなければいいな、と思っています。


一つの小さな小さな店でさえままならない私など、同じレベルの支店を持つなど夢のまた夢です。そんな実力は全くありません。支店展開を高いレベルでできる料理人の力は本当に素晴らしいのですが、一人の食いしん坊としての私は、丸ビル、六本木ヒルズの支店へ行く時間とお金があれば、一割二割高くても本店へお伺いしたいな・・・・というのが正直な気持ちです。


といいながら、近所の鰻屋さんが麻布へ出店と聞きました。ご近所の知り合いです。成功するといいな。


私は浜松の地で、ここを尋ねてくれるお得意様だけに喜んでいただけるように地道に地道に。