スター


なんだかんだ言っても、映画好きににとってはライブでみる「アカデミー賞授賞式」はワクワクします。


そこには「スター」といえる人々が集まっています。「役者」という以上に存在そのもので観客を魅了する「スター」です。


どの作品、どの俳優、どのスタッフがオスカーをとるかという興味だけなら、ニュースを見ればいいのですが、ライブで一喜一憂するスターたち、監督たちを見るのが楽しいのです。


女優の美しさもさることながら、今回なども、名誉賞を受けたピーター・オトゥールのスピーチに、目を潤ませるショーン・コネリーやニコニコするマイケル・ケインの映像はたまりません。


スターと言っていいのかどうかわかりませんが、紅白歌合戦の比ではありません。


もちろん日本アカデミー賞など何年歴史を重ねても足元にも及びません。どこの誰だかわからないお偉いさんにトロフィーを渡させるのを止めさせても、胸元の大きな赤い造花を止めさせても、緒方拳、山崎務、役所広司などの主演男優賞たらい回しの印象をなくしても、「アカデミー」の名前を使うだけで貧乏くささはいつまでも残ってしまうのです。芸能人と役者はいても、スターがいなくなった日本では仕方ないかもしれません。


授賞式後半に歴代オスカー受賞者がステージ勢ぞろいした場面、ミッキー・ルーニー、ジョージ・チャキリス、オリビアデ・ハビランド、タイタム・オニールからジュリア・ロバーツトム・ハンクス、デンゼルワシントンまで。綺羅星・・・銀幕・・・スター・・・です。