お客様様々


東京本社に転勤になったお客様、久しぶりにお見えいただきました。


「浜松にいた頃、○○の支店長と来たでしょう。あの時に出してもらった料理とワインを喜んでもらってねぇ。それ以後お付き合いが深くなって、月に○十万くらいの取引だったのが○千万まで伸びたんだよぉ」と。


商談のほんのちょっとのきっかけになっただけだとしてもこういうお話は嬉しい。


様々な接待があっても、それが特に大切なものかどうかというのは雰囲気でわかるものです。普段ならお出しするのをためらうお酒でも、「今日は・・・・」ということもあります。


人形町の「きく屋」さんという料理屋さんは「接待がうまく行く店」として有名です。お料理だけでなく心配りが行き届いているせいでしょう。そんな風になりたいものです。




私ン処へ見えるお得意様としては最年少のお二人。まだ二十代前半ながら、料理とお酒への造詣は驚くほどです。


男性は様々な日本酒を召し上がり、女性は様々な焼酎をロックで。


「○○サワーで」とか「○○割りで」とは決しておっしゃいません。


しかもお二人ともスリムな体型にもかかわらず、普通以上の分量を召し上がった上に、通常のおぼろ寿司のご飯後、白魚の玉〆丼大盛り追加。


小気味いいほどの食べっぷりに脱帽です。


このお二人を見ていると、メディアに現れる頭が痛くなるような若い連中が、今のスタンダードだとは思わなくていいような気がします。日本の将来も捨てたものではないのです。



お見えいただいたお得意様ご夫婦に、10日間のフランス ブルゴーニュ旅行のお話をおうかがいしました。


レンタカーの自らの運転で、ウラヤマシの黄金の丘(葡萄畑)めぐり、そして自ら命を絶ったベルナール・ロワゾーの「コート・ドール」に事件直後来店されたそうです。


時期が時期だけに、予約を取りやめても・・・・とmailを入れたところ、「ぜひお越しいただきたい」と返事が。店ではマダムを中心にはちきれんばかりの気合が感じられたそうで、実に貴重な経験をされたようです。



様々なお客様の様々なお話。