ラーメングルメごっこ
ラーメンが大好きです。
大好きゆえに今の一部のラーメン屋さんとメディアをめぐるグルメごっこを見ているといたたまれません。最近、TVや雑誌などで見るラーメン特集は狂ったままどこかへ行ってしまいそうな雰囲気さえあります。。
一昨日見たあるTV番組では塩ラーメンを特集していました。
そこで紹介されるラーメン屋さんの情報曰く
その日の天候で五種類の天然塩のブレンドを変える店
(店主のお遊びに付き合うのもいいけれど、味に明らかに反映されるのか?私にはきっと味わい分けられない。ラーメンのそんなことに感心したくない)
トンコツスープをグラグラ16時間かけてとる店
(16時間かけることが偉いことなのか?長時間をかけることが正しいと思うのはだたの自己満足である。16時間ずっとつきっきりでアクをひいていなさい)
幻の鯛スープを使う店
(見れば養殖鯛の頭と中落ち、何をか言わんや)
一日限定100杯の店
(限定はただのマーケティングでしかない)
一日三時間の営業の店
(短い営業時間が味に反映されるの?)
二時間半待ちの店
(行列について掲示板をご覧でなかった方はこちらご覧いただきたい。ラーメン屋さんに二時間半行列をつくる店にお得意様はつかない。私なら通わない)
天才といわれる店主が行なう湯きりのパーフォーマンス
(そんなに切りたきゃ二階から落とせばいい)
ナンバー2選ばれた店ではラーメンの残り汁にご飯を入れる
(・・・・・ああ)
トップテンに選ばれたすべての店がこの調子で紹介されました。
職人として尊敬できる仕事や主人の美意識は欠片も伝えられていません。
同じ料理を志すお店の方々にこんな風に言うのは、全く辛いお話ですが、皆変です。
取り上げ持ち上げ煽るメディアも、それに答えて調子に乗る店も、グルメごっこに満足する消費者も視聴者も。
世界中探したってこんなことにうつつを抜かしている国はありません。食が文化であるならば、これを「文化」と呼ぶのは恥ずかしい。
私の好きなラーメンは、地元に根ざして、好きなときにふらっと寄れて、お手軽な値段で、講釈やお客に何かを強制する張り紙などなく、頑固でもお人好しでもいいから、真面目に真面目に働く夫婦が作る普通に美味しいラーメンです。
そんなラーメン屋さんは本当はたくさんあるのだろうけれど、メディアとグルメごっこに浮かれる消費者が存在を許さなくなってしまているのです。
これは変だ!と声を大きくして言いつづけないといけない。
(サイト始まって以来の過激発言かも?)