七五三


今日、十一月十五日は七五三です。


でも、今朝近所の大きな神社の前を通っても、お祝いの子供を連れた家族はチラホラ程度。やっぱり皆さん先週、先々週の土曜日日曜日に済ませていらっしゃるのですね。


週末のお休みが当たり前になった今では、お子さんも含めて家族皆が揃って祝えるのは土日しかないのでしょう。


大昔、私の頃の七五三は学校を早引きして神社にお参りに行ったものでした。同級生にはそうやって早引きするもの、休むものがクラスに何人もいました。学校に関係なく十一月十五日にやるものだったのです。


街中の学校でしたから、同級生にサラリーマンの子供は少なくて、魚屋の息子、文房具屋の娘、薬屋の息子・・・・といった具合で商売屋の子供達ばかりでしたから、日曜日休みでなかったせいかもしれません。


店にもお子さんにお祝いをいただいたお返しの折詰の注文が、たくさん入ってきました。お祝いの宴を開く変わりの折詰です。今では祝いに関わるのはおじいちゃんおばあちゃんまで、親戚や仲人さん(仲人さん自体いない昨今です)へのお披露目など皆無ですから、「お返し」さえ存在しなくて当たり前です。


子供の無事な成長を皆で祝うというよりは、子供を着飾らしてお祝いをするという日になったのですね。昔のように子供の成長が困難という時代ではなくなったというのは喜ばしことではあるのですが。