山下達郎


山下達郎の新作”RARITIES”を聞いています。


新作がでれば必ず購入する日本人ミュージシャンは山下達郎が唯一です。


振り返ってみたら山下達郎を聞き始めてから25年も経っていました。私が25年聴きづつけていることよりも、彼が25年の間変わらぬ創造力を保っていることが偉大です。


残念ながらシュガー・ベイブで脚光を浴び始めた頃には、不遜にもこの手の音楽をバカにしきっていましたので聞こうともしませんでしたが、その素晴らしさが理解できてからは達郎のおかげで頭が少々は柔らかくなってJ-popなるものも聞くようになりました。でも、結局聞きつづけているのは達郎だけです。


彼の音楽のバックグラウンドには膨大な洋楽の蓄積が感じられます。感性とか創造力とかだけに頼った音造りとは決定的に違います。50年代から60年代にかけてのLPコレクションは国内でも有数のものだそうで、私などは聞いたこともないようなミュージシャンの音源が溢れているのだとか。


音楽が好きで好きでたまらないのでしょう。


ミュージシャンなら音楽好きは当たり前と思いがちですが、達郎のレベルから考えると、今流行のミュージシャンにそういう素養が感じられる人はまれです。


料理でもいっしょです。


料理が好きで好きでたまらないという料理人が少ないだけでなく、好きであるがゆえに蓄えられた素養と言うのを感じられる料理人となると極まれです。


できることであればそういう料理人に少しでも近づきたいものです。


一曲目の"BLOW”を聞いていたら、アメリカズカップの映像を思い出して海に出たくなってきました。