落ち鮎
この時期に捕れる鮎を落ち鮎と言います。
7月の頃の大きさが信じられないほど大きくなって、脂がのり、ものによっては白子や真子を孕んでいます。
昔からの落ち鮎の定番は「煮びたし」といって、子をパンパンに持った鮎を甘辛く煮あげる料理です。
が、
天然物では均一に子を持った子持ち鮎を一定量仕入れることは至難の業、今日も手に入ったのは9匹だけです。
で、
この鮎は干物のように背開きにして一夜干にします。ハラワタと、真子、白子は多めの塩をあてて、鮎の塩辛「うるか」にしておきます。
一夜干の鮎を炙って、うるかを酒でのばしたものを塗りながら焼きあげます。
鮎の一夜干 うるか焼き
好きな献立です。食べられる方は数人のみ。