お見合い〜仲人


昨日の奥様料理教室の雑談で「お見合い派」「恋愛派」のお話になりました。


40代〜50代の奥様方は「お見合い派」が多くて、結婚相手は親が見つけるもの、結婚は家と家とのつながり・・・・など今では忘れられそうなお話がたくさん出てきました。


リクルートかなにかの調査では、すでに仲人を立てない結婚式が全体の9割になったそうです。


あんな面倒くさいもの必要ない。
頼まれ仲人など形式だけだ。
家と家のつながりなど問題ではない、当人同士の愛情のみが大事だ。


などなど、これまでも言われてきたことが、さらに一般化されてきているのでしょう。


と、若者達が今風に一番新しくと思っているわけでもなく、特に結婚式のようなものは皆がそうだから私達も・・・・というのが9割の仲人抜きが急速に進んでいる原因なのだと思います。


私ン処で結納をなさるお客様も、仲人のない方がほとんどになってきました。


下手をすると両家の初顔合わせが結納の場ということもあります。


何事も簡略に、結婚する二人がよければ・・・・となると、結納の品は何もなくなって、私達が用意するお軸や(結納の祝い用)、乾杯の引きさかづきや雄蝶雌蝶は「何それ?」ということになり、ご挨拶のための席順も女性側が上座になったり、お食事の席も若い二人が最上座に座ったり、結納のお勘定を割り勘にしたり・・・・なんでも二人がよければ・・・・ではなくて両親が何も知らない、親の世代から何も受け継いでいないだけの家族になってしまします。


たまに訳を知った仲人さんがお見えになられると、上手に座を取り仕切られ、安心感のある落ち着いた結納となります。


様式とか形式というのは縛られるためにあるのではなくて、故あってそうなった積み重ねが作り上げた美学であるのです。


そういう素養を失った日本人の行き着くところは、男と女が結びつくことだけのオスメスの世界になってしまうのでしょうか。


などといっても、自分が結婚する時には面倒な形式がうざったくってしょうがなかったわけで、ただ歳をとったというだけだといわれても仕方がありません。