山本周五郎〜大貫妙子
今年は家族の諸事情で夏休みも出かかけることが出来ないものですから、昨日お話したヴィデオやら本漬けの毎日です。
積んである本を読み始めてもどうも興に乗らなくて、本棚から山本周五郎を抜き取りました。
20代のころかなり熱心に読んだ作家のつもりではいたのですが、そのたくさんの著作を眺めると実際には読みこなしているのは一部でしかありませんので、とてもファンとは言い切れません。
そういえば、最近映画化されたのは「つゆのひぬま」であったな・・・・と読み始めると止まらなくなってしまいました。
続いて「さぶ」、20年ぶりに読む「長い坂」と毎日が山本周五郎です。再読もいいものです。
本の登場人物に感情移入するなどということはあまりないのですが、「長い坂」の主人公、三浦主水正は、初めて読んだ20代のころ、「俺もこういう風に生きてみたいものだ」と強く感じたとこを鮮やかに思い出しました。
考えてみると今もその気持ちはあまり変わっていないようです。小説の人物に憧れるなどお恥ずかしい話ではありますが、それだけ山本氏の人物描写と長編小説の構成がしっかりしている証拠なのでしょうね。
聞いているCDはある方のサイトで紹介されていた、大貫妙子さんの”NOTE”・・・・・といっしょに買った同じ大貫さんの”PURE ACOUSTIC”
大貫妙子さんのアルバムも、他に「プリッシマ」「東京日和」などの2〜3枚を持っているだけで、やっぱりファンと言うにはおこがましいのですが、彼女の音創りは好きです。
バックの演奏者、清水靖晃、フェビアン・レザ・パネが特に素晴らしい。趣味いいなぁ。
日本の女性ボーカリストでも矢野顕子さんとか、吉田美奈子さんとか、大貫妙子さんなどたまに聞く音楽は、スタイルがきちっと確立しているシンガーのものばかりです。
彼女達の音楽はワンパターンではなくて、間違いなくスタイルです。
ほかに、ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーターの新作。
マイルスの60年代をジャズの頂点と考える私には涙モノの二枚です。