夕顔


三年連続、この時期前庭で夕顔を育てています。


町の発展会の企画で、各店の玄関先に夏の夕顔を飾ろうというもので、決して自ら進んで買ってきたものではありません。ただで配られた苗を植えただけです。


一年目は三つの鉢の内二つは全く育たず、一つも貧弱な出来だったのですが、昨年はたまたま大きく育って花もたくさん咲きました。


こうなると花など全く興味のない私でも俄然やる気が出てきます。


苗を植える前に土を天日に干し、肥料を混ぜ、黒竹で棚まで編んでしまいました。もちろん、朝夕の水遣りも欠かしません。


一年目二年目では説明書に書いてあった間引きも仕方もよくわからなかったのが、近所の花好きに聞きにいってその通りやってみると、見事に大きな葉っぱも育ってきました。


やる気の大きな原因は、お隣もそのお隣も町内が皆で同じ花を育てていることです。まるで我が子の成長を見守るように、「隣のに比べてうちの娘(夕顔)の方ができがいい」「あそこのうちには悪い虫がついて枯れてきているけど、うちのは元気ですくすくと育っている」と内心、身内自慢いっぱいになって競争心がわいてしまうのです。


自慢の我が子を育てるとなれば、植物好きだけでは割り切れないというものおかしなものです。


それ以上に「歳をとってくると、花々に目がいくものなのよ」とお客様に聞きました。そのお話が一番説得力があるような気がします。年寄りになったということ?


もうそろそろ花芽がたくさんついてきました。梅雨が明けた頃花がたくさん咲いてくれるといいな。