シャツスタイル


人並み程度にはファッションに興味はあるのですが、それにしても年齢なりの興味でしかありませんので、若い方たちのそれについていくには勇気のいることもあります。


特にこの数年のシャツの着方。


この時期になると、コットンパンツやジーンズにシャツを着る時、多くの方が中にT-シャツを着て裾の短いシャツを羽織るだけで着ます。ボタンははめないか、はめても二つ三つ、パンツの中にシャツを入れてしまうことは絶対にしません。


オジサン体質の私には、シャツを出したまま着るのがどうもダメなのですね。


変にやってみると「無理に若ぶってる」風に見えてしまうか、ただのだらしないオヤジになってしまいます。


というより、持っているシャツが昔のものばかりで、裾を出すと長くてみっともないだけでした。結局のところ、物持ちがいいというのか、安い物でも長く着る性質(タチ)のせいで、ファッションが一世代送れているという恥ずかしいお話です。


それじゃぁ、今風のものをと思ったら、最近では再びシャツを中に入れるスタイルになりつつあるのだとか・・・・全くオジサンはどうしたらいいのでしょう。


ある方から聞いた話。


東京では、ちょっと元気のある若い調理師をヘッドハンティングする職業の方がいらっしゃるのだそうです。


素質はあるのだけれど、早く店を任せられすぎたせいでその後だめになってしまう若者がいくらでもいるのだと聞きます。使い捨てなんですね、きっと。


確かに東京のように事業として新しい店がドンドンできるような場所ではありそうなことです。そういえば、私にも「東京にもお店出してみる気はありませんか」などと言う超奇特な方もいましたっけ。もちろん丁重にお断わりしましたが。


若い調理師が素晴らしい料理の資質を持っているとしても、店を任され力を発揮して、その後オーナーにまでなるといのはやっぱり大変なことなのです。


私が実質オーナーとして店を切り盛りするようになったのが、父のなくなった37歳の時。自分の店の格好ができ始めたのが42歳の時。特に意識したわけではないのですが、年齢的には案外的を得た時期だったような気がします。


遅咲き・・・・というよりは愚鈍なだけ・・・・。あっ、まだ咲いてないか。