はなちゃん


モデルなのか、女優なのか、タレント(?)なのかよくわからないのですが、「はなちゃん」が気になります。


モデルとして雑誌で見かけて存在そのものは知っていても、キャラクターからくる不思議な存在感はNHK「トップ・ランナー」で初めて知りました。その後の「新日曜美術館」のレギュラー。


前任のパートナー(名前を忘れてしまったのですがピアニストの女性)、その前の写真家織作峰子とは全く違う「はなちゃんワールド」ともいえる雰囲気をあっという間に作ってしまって益々不思議感はつのります。


英仏両国語をあやつり、中国語も少々とか。最近では、帰国子女やプチ留学経験者が異常に増えたことで、英語がそれらしくしゃべれることは、本人の勉強というよりは環境が作り出したものですごいとは思わなくなっているのですが、英語以外にフランス語がしゃべれるとなると、語学コンプレックスがある私などいっぺんで尊敬の対象になってしまいます。


さらに彼女は美術史を専攻していたと知って尊敬は倍化します。


ビスコンティの名作「家族の肖像」で放蕩息子が垣間見せる美術への造詣が、印象的なシーンとして記憶に残っています。欧米では実利的な意味を持たない美術史を学ぶことは、何代も前から仕事をしなくても生活できる経済的な豊かさや、家柄のよさを象徴するようなバックボーンであると聞いたことがあります。


そういう聞いただけの特に根拠のないイメージではあっても、私にとっては、「美術史を学んでいました」というのはそれだけで、「東大法学部出身」「慶応医学部出身」「京都大学哲学科出身」よりカッコイイよく感じてしまうのです。実際には「新日曜美術館」でのはなちゃんの言葉に美術史の教養を感じさせることは多くはないのですが。


はなちゃん、どんな風に成長していくんでしょう。