世界の


小沢〜ウィーン・フィルの「ニューヤー・コンサート2002」がオリコン上位をキープしているのだそうです。


ウィンナ・ワルツには全く興味がありませんので、実況を見ることはありませんでしたが、クラシック・ファンの方々は「とうとうクラシックの世界でも日本人がここまできたか」と感慨深い思いをなさったのではないでしょうか。


チャイコフスキー・コンクールショパン・コンクールで日本人が優勝した位の話とはレベルが違います。


たとえば、カズがセリエAへ行ったとき、サッカーファンは「とうとう日本人もここまで」と思ったでしょうが、実際には中田の登場で初めて「行った」だけではなくて「通用する」ことを実感することができたように思います。


大リーグも同様、野茂から始まって昨年のイチロー活躍での、どんな野球素人も「通用する」ことを知りました。


日本人が世界レベルで同等に活躍できるようになり始めたのです。


ジャズの世界では秋吉敏子さんという先達がいらっしゃって、その後渡辺貞夫さんも日野晧正さん菊地プーさんなどなど、ニューヨークで演奏された方も以前からたくさんいらっしゃって、立派な実績を残しているのですが、残念ながら「世界をリードする」というところでの活躍とまでは(秋吉さん以外)いってはいないような気がします。


が、
今、「世界」を予感させる若者がいます。


中川英二郎というトロンボーン吹きです。


1975年生まれ、高校生のときの演奏を聞いたときにすでに図抜けた才能を感じました。これまでの日本人ジャズプレーヤーとはスタートから頭ひとつ抜けていました。テクニック的にも感性の部分でも世界で通用する才能をもっています。


こういう才能がニューヨークで「場」を得たとき、初めてジャズの世界でも「日本人もとうとうここまで」と思えるのだと思います。楽しみです。


一方、ポップの世界では・・・・・


歌い方も、姿かたちも「黒人みたいになりたい」とうのが見える歌い手はいつまでたっても「ポンニチ」です。自分たちのオリジナルがありません。


たとえば、韓国や台湾で日本人アイドルの真似をしてるようなサムイ感じを、そのまま「実力派」といわれるマネッコ日本人歌手に見てしまいます。


CD売上が200万枚であろうが700万枚であろうが、世界レベルではない「流行歌」のお話です。ハヤリモンです。「カッコイイ」と感激するのは自由ですが、世界で通用するとは間違っても思わないほうがいいです。


それなら、「モー娘。がかわいい」って言ってるほうがいいな。