休日


休日の朝、志ん朝さんの「井戸の茶碗」 マイルス・デイヴィス「アット・フィルモア」を聞きながらウオーキング志ん朝さんはこれでそろそろ20演目。中野翠女子が「志ん正も正蔵も聞けないけど、そうだ、私たちには志ん朝がいる」と歴史に残る名人であることを喝破したのに、すごさを亡くなっていまさらのように実感している私は乗り遅れてしまった。。。


録画しておいた「新日曜美術館」は「グスタフ・クリムトエゴン・シーレ」 世紀末を背景に生きた二人の天才の諸作はまとめて解説付で見るとさらに興味深い。本物見たいなぁ。


ペライヤの「ゴールドベルク」、クレーメルの「パルティータ」、マイスキーの「無伴奏チェロ」とバッハばかりを聞きながら宮部みゆき模倣犯」を一気に読了。満足。それにしても、これだけのめり込ませるミステリーを読みながらでも、思わず音に集中力がいってしまう各巨匠の名演は凄すぎ。


クリムト、シーレの頃の世紀末、日本では日清日露戦争、ヨーロッパでは第一次世界大戦ロシア革命世界恐慌が続いた世の中。今、再び世紀を越える頃に未曾有の不況、9月11日、アフガン、世界各地での民族対立。


宮部作品で感じる犯罪の背景に、オウム事件、新潟監禁事件、佐賀バスジャック、神戸少年事件、大阪池田小学校事件。


世界は再び間違いを犯すのか、日本人はどんどん壊れていくのか。


夜、おすし屋さんへ。つけ台は挟むご主人の相変わらずの客あしらいの見事さに感嘆。お客をつかんではなさい気遣いと話術、手の早さ・・・・つめの垢を頂戴したい。