入荷〜魚上手
先日の中村文夫さんの個展で注文した器が仕上がってきました。
土鍋は大中小が揃い、耳つきの筒向風の器も25個、一人用鍋の試作、いただいた盃などなど
盃はさっそくお得意様に使っていただきました。
今美味しくなってきているのが「三河産柳鰈」
今年は入荷量が少なくて苦労しています。
下処理後、塩をあてて、水分を抜きながら一昼夜寝かせておきます。隠し包丁を入れて薄口醤油をベースにした若狭地をかけながら焼き上げます。
食べやすいようにおろしてから焼くこともできるのですが、やっぱり姿のまま焼くのが美味しく感じます。ただし、骨付きのお魚を食べることが不得手の方には申し訳ないことになってしまいます。
逆にお魚を食べるのが上手な方もたくさんいらっしゃるのですが、2〜3日前においでいただいたお若い男性は「お見事!」でした。本当に綺麗に中心の骨しか残っていなくて、猫も食べるのをあきらめるだろうというくらいです。調理場にさがってきた皿をみて焼き方が思わず拍手したほどです。
食べることのへの集中力もさることながら、ご両親の躾の賜物なのでしょうね。
「親の顔が見てみた」ではなくて「ご両親にお会いしたい」
魚も成仏してくれます。
とはいっても、上手に食べられないからと緊張することはありませんよ。ご自由におもむくままに。