エマニュエル・ルジェ


エマニュエル・ルジェの造るワインは、1996年のヴォーヌ・ロマネ(AC)1997年のヴォーヌ・ロマネ(AC)1997年のパストゥ・グランを持っているだけでした。


あの伝説的なクロパラントゥーなどラベルの実物さえ見たことはありません。


以前にお話したことをおぼえていらっしゃる方もいるかもしれませんが、フランス ブルゴーニュ ヴォーヌ・ロマネ村に神様といわれたワインの造り手、アンリ・ジャイエという方がいます。彼が引退の年に造った「ヴォーヌ・ロマネ1988」は一ケース、オークションで18万円(普通一本4000円前後)で取引されたといわれます。そのジャイエさんの丹精をこめたワイン畑とその技術の正当継承者が甥であるエマニュエル・ルジェです。


実際にはジャイエさんは1988年まで(細かく言うと1992年まで)メオ・キャムゼほかのぶどう畑も手がけ、引退後もルジェ、キャムゼの顧問として後見をしているのですが、自身の畑を継いだのはエマニュエル・ルジェ。最上といわれるクロ・パラントゥーという畑はわずか0.43haしかありません。


きわめて厳しい剪定を行なって出来上がったワインは当然のように量が少なくて高額です。


そのエマニュエル・ルジェのヴォーヌ・ロマネ1999が少量手に入りました。(普通のAC)


未確認情報ではあるのですが、エマニュエルの健康状態が悪いのだとか。で、1999年はあの神様アンリ・ジャイエがワインを造ったと聞きました。


確かアンリは1922年生まれ、今年80歳になるはずです。


1999年はさらに伝説になるのでしょうか。


それにしても、アンリ・ジャイエエマニュエル・ルジェと受け継がれたワインはどうなるのでしょう。


心配。