☆☆☆と☆もしくは掲載する価値なし


以前にあるグルメサイトで私ン処が「宣伝に偽りあり、もしくはこの値段を取るのが信じられない」と無星から☆☆☆のランキングのうち、☆だけの評価をいただいたことを書きました。


かなりしつこい板前はその後もそのサイトを見守り続けてきたのですが、その直後から私ン処は掲載する価値なしと判断されたのか削除され(管理者には私自身への戒めの意味でも掲載し続けていただくようにお願いしました)ほかの厳しい批評もかなり柔らかくなってきていました。


実はそのサイトで☆☆☆の最高ランクの評価の店は浜松に2店舗しかありません。


その内一店舗は以前からよく知る店でもあったのですが、もうひとつは未知の店でありました。
その未知の店は、他のグルメランキングでも高い評価を受けていらっしゃる店でもあって、今回興味津々で伺ってきました。


よい店でした。


料理も器も内装もサービスも確かによい店でした。


その店の名誉のためにも申し上げますが、この店はご主人の趣味が行き渡ったとても優れた店であることを強調した上で、それでも浜松の最高峰の二店舗であるとは思えませんでした。


私の料理店に対する評価は、基本的に同業者としてのやさしい目と、ただの食い意地の張った強欲者としての目の両方を公平に持っているつもりでいます。ただ、自らのサイトで店のことを書くときにはやさしい目を強調してきたつもりでもいます。


元来、話題にしているグルメランキングサイトのように、和食もフレンチもイタリアンもカフェも、同列の満足度というきわめて個人的である上に、四段階だけという大雑把な捉え方と、アイロニックなコメントは公平性という上でどうしても無理があります。


が、
webサイトというのは、個人の発言の自由は最も大事なことであって、一料理店がどのように思われ、どのように書かれようが、書かれた料理店はその評価を真摯に受け止めなくてはいけないと思います。


その意味では、私が今回うかがった店が素晴らしい評価で、私のお気に入りの店や自分自身の店がどれほど低い評価であっても自由に発言されなければなりません。


一番の問題は、半ば公共で浜松を紹介するwebサイトの飲食店紹介のページの一部が、このグルメサイトの協力で成り立っているとされ、リンクが張られているいう事実です。


浜松を訪れ食事をしようというお客様が、公共のものと認識して見るページに、今回はっきり感じたように、私から見れば個人的嗜好で評価を下す内容を含んでいるというのは、料理店を経営する人間としては恐ろしい事実です。


更に恐ろしいのはこの半公共サイトがその事実を恐ろしいことと真に認識していらっしゃらないことです。


過激な発言で傷つく方がいらしゃるかもしれないことを恐れつつ。