お茶会


ある女性のお客様に「弁いちでの食事ってお茶会のようだ」といわれました。


嬉しいような恥ずかしいような・・・・・


いい意味での「お茶会のよう」はさておき、反省すべきは私の形にお客様を強いていることです。


お好みは伺うとは言え、料理はお決まりのコースのみで選択の余地はあまりありません。


予算やお好みは伺うとは言え、お酒も私が独断と偏見で選ばせていただく事が多いです。


お酒の量は細かく配慮しているつもりとはいえ、頃合を見計らってご飯を出します。


「とりあえずビールね」から始まって、メニューから好きなものを2―3品選び、日本酒か焼酎へ移行して、ご飯はもちろんデザートもなしでほろ酔いで店を後にするという和食屋さんの使いかたが多い中では私ン処のやり方は異色かもしれません。


不遜とは思いつつも、こっちの方が美味しいよ、とある意味無理矢理私の方法論にお付きあい頂いているような処があります。


あれこれ食い散らかすように食べるたり、酒のためのつまみ料理とか、だらだら酔うために飲むお酒とかはありがたいことになくても、私の形にはめてしまうのは果たしていいのやら・・・・だって「お茶」の精神は自由闊達にあって、形にはないのですから。


奇特なお客様達に恵まれてご指示はとりあえず頂いているとはいえ、今のやり方が正しい姿であるとは決して思ってはいません。


お客様の満足ってどこにあるんでしょうねぇ。