音楽教師


仕事の合間に覗いた小学校の音楽研究発表会に、懐かしい高校の同級生の顔がありました。


彼の音楽指導の実力の事は小耳にはさんでいたのですが、実際に聞くその演奏は素晴らしいものでした。


ダントツ。飛びぬけています。


小学校四年生を率いてまとめあげた曲は選曲、演奏技術、統率力、自信にあふれた子供達の表情、すべてにバランスがとれていて、思わず身を乗り出して聞いてしまいました。


特に彼の指揮は、音楽に合わせて身体や腕を動かすだけのほかの教師に比べると全く別物で、正式に指揮法を学んだもののように見えます。


指揮法によって音楽もがらりと変ります。これならオーケストラ、合唱団を完璧に操る事が出来るはずです。


おそらく一つの道に地道に取り組んできた結果でしょう。


こういう指導者に導かれた子供達の中から、音楽を一生友にする子が出てくるのです。


しばらくぶりにあった同級生の大きな姿を見て心から誇らしく思ったものです。


やるなぁ。