濃い


休みの昼も少し過ぎた頃、暖簾をくぐった蕎麦屋さん。


いわゆる程度のいい、街の蕎麦屋さんで、こういう店が近所にあったら嬉しいと言う店です。


店に入ると某有名ホテルの和食調理長さんご家族。


隣にはこの調理長にご紹介いただいたフレンチのシェフのご家族。海外滞在12年、フランス大使館のシェフも経験し、各国VIPにフランス料理を造っていたという凄腕です。


その向こうには市内の有名トンカツ屋さんのご家族。


私の家族も含めて店中が料理人とその家族です。


濃いなぁ・・・・


件のフレンチのシェフとお話をしました。


2年前に帰国し、現在は青山のフレンチレストランでシェフをなさっているのだそうです。


「青山、麻布、六本木近辺のフレンチ、イタリアンってちょっと変です。虚飾の世界とでも言うんですかねぇ。一皿の美味しさよりも付加価値や飾り立てたることで人気がある店が氾濫してます。6割はそうではないと信じたいんですが・・・・。メディアもそういう店ばかり取り上げますし、お客はメディアに載る店がいい店と信じてる。悪循環ですよね」


経歴も、実力もあるシェフのお話は重みがありました。