靖国参拝


小泉総理大臣が靖国神社に参拝しました。


是か非かについて云々するつもりは全くありませんし、政治向きのお話を板前風情が知ったかぶりしてもすぐにお里が知れてしまいます。


ただ、自由民主党党首が靖国神社を参拝するのは、戦争肯定でもアジア諸国の気持ちを逆なでするためでもなくて、純粋に100万世帯といわれる遺族会の票のためであると認識しているのですが、メディアは全くその事を取り上げません。


単純計算は出来ないとしても100万世帯の票がなくては党首も総理大臣もあったモンではありません。


遺族会がらみの票田のない自民党議員は靖国参拝反対と声高に言えるでしょうし、票田のある議員はメディアでもハッキリ賛成を言わなくては議員にもならせてもらえないものだと思っていました。


私など単純ですから、遺族会がらみの話を知るまでは、メディアが「靖国参拝・・・・アジア諸国の気持ちをなぜ逆なでするか」「軍国主義逆戻りだ」と書きたてれば、本気でその記事を真に受けていました。


また、A級戦犯の合祀も昭和57年になってからであったという事実も、つい最近まで知りませんでした。


たぶん、合祀については遺族会靖国神社、国会議員の思惑がそれぞれあったはずなのですが、いまその重要な過程についてはどんな特集でもあまり耳にする事がありません。


メディアはなぜそんな説得力のある事実を明らかにしないのでしょうか?


それにも政治力が働いているのでしょうか?


なぜ一国の首相が、政治的に大きなリスクのあるような行動をしなくてはならないのか?


「英霊に対して追悼の誠をささげる」という気持ちの問題くらいでリスクを負う筈がありません。


実利を伴わない政治的判断など決してありません。


実利のところを解説しているメディアがどこにもないのは情けない。


まったく日本のメディアといったら・・・・・。


どなたか板前風情にも理解できるように説明してくれないでしょうか。