楽チンBBQ


森の緑を通り、川を渡った風は涼やかでした。


日差しの当たる場所はそれなりに暑くても、木陰では「猛暑ってどこの話?」というほどの心地よさです。


たまに通る車以外、人工の音の無い空間は、最初奇異に感じても身体の中をどんどん活性化してくれそうです。


アウトドアの達人達と楽しむBBQほど楽チンなものはありません。


年に1-2回出かける家族連れのBBQでは、「お父さんもお母さんもがんばる」悪戦苦闘の野外料理になることもあるのですが、達人達がいてくれれば炭はあっという間に真っ赤に最上の状態になり、座り心地のいい椅子は各人が用意してあります。


必要な器具がドラエモンのポケットのように車のトランクから出てきて、霜降り牛を分厚く切ったステーキにゲランドの塩、荒引き胡椒、地鶏のマスタードマリネなど簡単に出来あがります。


さらにはダッジオーブンでベーコンまで片手間に作ってしまいます。


お酒はビールに始まって、ボルドーはマルゴー村のシャトー・プージェ1989、奄美大島黒糖焼酎「長雲」、益荒男、奥播磨、鷹勇、南・・・・・


下手な料理屋では太刀打ちできないような数々の銘酒が適正な温度で次々と現れます。


満腹、ほろ酔いの後はそよ風を感じながら午睡。


シャワー変わりのカヌー遊び。


少々の雨も楽しんでしまうゆとり。


達人達とのアウトドアは大人の遊びでありました。


また連れてってね、のりたけ様、あら様。