ことば
サッカーの広山望がパラグアイ(レンタル移籍中)から日本代表に呼び戻されました。
たまたまTVでみた広山のパラグアイでの活躍は、遠く南米ということで一般にはほとんど報道される事がなくても、内容的にはイタリアの中田、アメリカのイチローくらいに目覚しいものでした。
サッカー王国の国内リーグの優勝戦に絡むチームで注目されるほどなのですから。
驚いたのは、たった数ヶ月なのにスペイン語でのコミュニケーションが普通にとれていることでした。
語学コンプレックスがある私などにとっては脅威的です。
ニューヨーク・メッツの新庄のように「何言ってるかわかんないしぃ」みたいな脳天気なのもスポーツではありなのかもしれませんが、広山の場合日本にいる時から先を見つめての勉強があったようです。
りっぱです。
料理の世界でも、調理師学校に伺うとフレンチやイタリアンの人気は相変わらずです。
彼らのうち何人がフランス語やイタリア語をマスターしているか・・・・。
フランス語やイタリア語で書かれたルセットをどれだけ理解できるのでしょうか。
日本人のための日本人流にアレンジしたフレンチやイタリアンを目指すと思うのなら、それはそれでいいのですが、自分のやろうとしている国の料理を心底理解しようとするのであれば、その国を文化や人間まで含めて肌でわかろうとする努力があって当然だと私は思います。
そのためには言葉は最低限必要な道具です。
なぁんてことはなんにも深く考えずに「門前の小僧」で日本料理を選んでいてよかった。
未だにフランスワインのラベルを正しく読めないくらいの貧弱な語学の素養では、フランス料理は目指せといったって無理だったはずです。