えーーーと、あの人あの人・・・


物忘れがひどくって、何か物を取りに二階に上がっておいて「あれ?俺何しに来たんだろ?」なんてことはしょっちゅう、「このお客様何度か見えていただいているのに・・・・どなただっけ?」ということもしばしばです。


で、
その極めつけがこの前見てきた映画「ショコラ」


スクリーンを見ていて、「あっ、この役者見たことある。ほら、あの人あの人!」ってよくありませんか?


「ショコラ」で役者の名前が即思い出せたのが、ジョニー・ディップとジュディ・ディンチだけ。


マトリックスで抜群のスタイルばかりが印象に残っていたキャリー・アン・モスは数分考えて思い出した物の、主役のジュリエット・ビノシュでさえどの映画で見たか思い出せないどころか、名前さえ思い出せませんでした。


「あっ、この人・・・・・えーーーと、えーーーーとファーゴに出てた人だ」
「この女優は・・・・・・んーーーーーん、あっ、蜘蛛女に出た人だ」
「ほらほら、この人・・・・・・存在の耐えられない軽さに出てた」


と、イライラしながら思い出してもやっとどの映画に出ていたかがわかるだけで、名前を思い出すなど論外。


それだけオールスターの豪華キャスト映画という証拠なのですが、この映画の凄さは名優揃いなのに役者の個性ばかりが目に付くことなく、ストーリーと主題がじんわり心の中に響いてくる事です。


チョコレートをキーポイントにしている映画であれば、食い意地の張った私のことならきっとチョコレートのアップに涎を流すであろうと思ったのに、それよりもやっぱり役者に目が行きます。


お客様に薦められて出かけたおかげでいい映画に出会えました。