季節は巡る


どんな暖冬であろうが、雨が多かろうが、風が強かろうが、季節は確実に巡ります。


時期がくれば新筍が手に入り始め、五月の連休くらいになると大きさも極まってきてます。


ちょうどその頃、えんどう豆がプックリしてきて、空豆も南の方から入ってきます。


鯛の子がだいぶ大きくなってきて、そろそろ鯛から鱸、鮎はもうじきだなと期待し始めます。


どんなに寒くても、暑くても自然界では生命の営みは確実に進み、私達がその恩恵にあずかります。


それでも、今年はどうしたんだろうと思うこともあります。


春の鳥貝三河産の極上はこの2〜3年ほとんど手に入りません。


分厚い身の噛み応えがある鳥貝はこの時期の楽しみのひとつであったのに。


資源の取り過ぎか、環境の汚染か。


いずれにしても、人間の手によって荒らされた結果のことです。


時代の流れを見ると、今のような自然の恵みを享受する事自体が困難なことになってきているような気がします。


私が孫に語る頃には「昔は鳥貝っていうおいしい貝があってねぇ」という風になるのでしょうか。