テレビの素人


昔テレビに出る素人と言えば、のど自慢であったりクイズ番組であったりしたのですが、のど自慢は古典としてどこかあらぬ方向に歩み、クイズ番組は「芸のない」タレントの安住の地となっています。


それでもテレビに出たい素人は自らの不幸をさらけ出したり、性をあからさまにすることでしか出番がないようです。


視聴者は不幸な素人の痴話喧嘩を見て「私も不幸だけどこれほどじゃないな」と思い、若い女性の尻軽を聞いて「ここまで人前で恥ずかしい事をさらけ出せないな」と自らの優位にご満悦となるという図式なのでしょうか。


たまに目に付く(好んで見ることはありませんので)この類の素人出演番組は、「ここまで素人を弄繰り回していいの」と思わせるほどです。


本人は好んで出演をしているのですから、まっ、覚悟はあるものとして、親、兄弟、親戚は世間に顔向けできんだろうなと要らぬ心配をしてしまいます。


まったく要らぬ心配ですが。