ワイン通は価格にキビシイ


概してワイン通は値段に厳しいようです。


店のワインリストを見るときにも品揃えがどれほどの物であるのか、成績表を見るように批評の目でのぞみ、値段との折り合いは原価率が何%くらいであるのかまで計算する方までいらっしゃいます。


ご自分がそのワインをいくらで買ったか、その値段に対して何%の値付けがなされているのか。


下手をすれば、1995年のラトゥールのセカンドワインを5000円で買ったから、1989年や1988年の同じラトゥールのセカンドワインが店に2万円で出ていれば高いとおっしゃる。「じゃ、同じ1989年物を5000円で今買ってらっしゃい」・・・・とは口に出しては言わないけれど・・・・・(こういうのはワイン通とは言わないか)


仕入れ価格の倍の値段でも高いと思われる方もいらっしゃいます。三倍の値段であればフンっと鼻であしらわれそうです。


自分の家で飲むわけではないのだから、ワインショップと同じ値段であるわけないのに、ましてやセラーで何年も寝かせて出すのですから、その金利分を考えたってショップの値段より高くて当たり前です。


店でワインを仕入れる以上、そのワインの相場を考え一般の方が手に入れるより安く、状態のいい物を仕入れます。


よほどに稀少価値のある物でない限り、標準価格で買う事はありませんし、どんなにいいヴィンテージのいいワインだからといって自己満足のためだけに買うわけはありません。


より安く、充実した物をという思いで集めた物を評価していただけないことがあると、店に出さずに自分で飲んでしまおうかという思いに駆られる事があります。


その類のワイン通と自認される一部の方(あくまで一部のです)は「どんな料理を食べて何を飲んだか」ではなくて「何を飲んだことあるか」だけの自慢話になってしまいます。


そういう方は店を間違っています。パンとチーズだけでワインを楽しめばよろしい。


日本酒に三倍の値段がついている店に行ってもなにも文句言わないのにねぇ。


なぜだろう?ワイン通(一部のネ)。