四季の国日本


昨日カウンター席にお出でいただいたお得意様がアメリカ転勤になります。


こじんまりしたお別れ会を私ン処で開いてくださいました。


いつもご夫婦一緒で、旅行好き、音楽好き、本好き、インテリア好き、お洒落、食いしん坊、呑み助、私が見えるのはまだそんなところしかありませんが、お話を伺えば伺うほど「えっ!こんなことにまで造詣が・・・」といつも感心するほど奥深いご夫婦です。


一つ一つの「好き」が自慢でなく、楽しんでいらっしゃるのがよくわかります。


二人で生活その物を楽しむ事がお上手なのです。


ですから、アメリカ転勤も極めてプラス指向、どうやってアメリカでの生活を満喫してやろうかと言うワクワク感に満ちています。


こういう方にお出でいただいた時に献立が「春」になっていて良かった。


時期が限定される、新筍、鯛真子、新若芽、白魚、甘鯛小桜蒸し、公魚を召し上がっていただきました。ホントに美味しいのは3週間くらいです。四季の国日本ならではの事、アメリカでは全部は無理です。


お気をつけていってらしてください。


たまたま二階のお座敷には、ある大手会社のアメリカ支社長とヨーロッパ支社長、統括する重役、この方も長くアメリカ、ヨーロッパの支社長を勤められた方です。


この方々も「いやーーー、日本の春だなァ」と。


多い時は毎月日本に戻るようなハードスケジュールな皆さんに、料理で「日本の春」を喜んでいただくことができました。


日本から離れれば離れるほど、四季への感性は鋭くなるようです。