オジさんたちの音楽
世の中、オジさんたちのフォークが復活の兆しなのだそうです。
ビートルズも再び脚光を浴びていますし、40代50代が昔熱中した音楽の再燃です。
これまででしたらCDを聞いて喜んでいたのが、今回はギターを倉庫から探し出して来たり、若い頃憧れだった楽器を買ったりして実際に演奏を始めているらしいのです。
もしかすると、この世代が日本の有史いらい(大げさですが)初めて、一般大衆が普通に楽器を手にして音楽を楽しんだ最初の方々なのではないでしょうか?(違うかもしれないけど)
それまで、楽器というのはお稽古事の一環だったり、学校のクラブ活動の一部だったりしましたから、自身で憧れて誰もが比較的手軽に手の入れることができたギターというシロモンによって、演奏し歌う楽しさを知ったのだと思います。
グループサウンズはともかく、フォークにのめりこんだ人の内、5人に一人くらいはスリーコードくらいは弾けて歌う楽しさを満喫したのだと思います。
ブームが去り、社会人になり、仕事に追われ、家庭を持ち、育児に追われたかつての若者が、やっとゆとりを持つことができて「俺たちはカラオケだけじゃないぞ」と気づいたのでしょうか。
日本ではとかく音楽は若者の物、主導権は若い世代にあって、マーケットも若者にばかり指向しています。
が、
実際お金にゆとりがあるのはオジさんたちです。
音楽の楽しさを知っているオジさんたちの事をマーケットが気がついても不思議ではありません。
オジさんたちよ、倉庫に走れ、マーチンだってギブソンだって今なら買えるぞ!
心に音楽を、手に楽器を。