能登四天王


TVの深夜番組で日本酒の杜氏能登四天王」を取り上げていました。


掲示板で情報をいただいていたのに、うっかり忘れて番組半ばからしか見られませんでしたが、尊敬する杜氏さんのオンパレード。


開運(静岡県大東町)の波瀬正吉さん(一番近くなのに見られなかった)


近頃、メディアでも頻繁に取り上げられる蔵です。


開運の蔵元と杜氏の良好な関係は既に30年。


30年間、時代の波に乗りつづけているのは脅威的です。


今年も既に、波瀬正吉大吟醸山田錦斗瓶、同じく純米大吟醸山田錦斗瓶、大吟醸雄町斗瓶の極上三種類を注文してあります。


蔵の斗瓶でゆっくり休んでからお目見えします。


同じ「波瀬正吉」(開運の最高級ブランド名)でも斗瓶はまたひとランク上です。


今年も楽しみ。


二人目は天狗舞(石川県松任市)の中三郎(なか さぶろう)さん


初めてご本人を見ました。控えめで温厚そうな方です。


中さんが取っておきを飲ませて差し上げますといって出てきたのが「大吟醸 中三郎」


既に、私ン処では頻繁に使っているお酒です。さらにその上の「真精純米大吟醸」も。


杜氏ご本人が取っておきという品物を、当たり前に使うことができるのは幸せです。


三人目の満寿泉(富山市)の三盃(さんばい)さん


TVでは常に「新しい試みにトライする」とだけ紹介していましたが、実際に私ン処では、ラモネ(ブルゴーニュの白ワイン造りの名手)の樽で仕込まれた大吟醸や、ワインのように酸がはっきりした大吟醸「やっぱり満寿泉」(プロトタイプ)を使ってきましたし、TVで紹介されていた大吟醸「寿」は3年熟成した物を使ったことがあります。(熟成させるとさらに柔らかく美味しくなります)


四人目は鹿野酒造(常きげん)の農口尚彦さん


最近も日記で農口さんのことを書いています。ご本人の姿を映像で見ただけで満足しましたが、驚いたのはこの農口さん、ほとんど飲まないという事実。


お酒に弱いというのは初めて知りました。


酒に弱い立派な仕事をしているソムリエさん、全国的に有名なワインやさん、居酒屋のご主人、料理屋のご主人などを私も知っていますが、農口さんのような杜氏が下戸であるという事実で、「良い酒を造る、集める、知っている、売っている=酒に強くなくてはならない」は完璧に否定されました。


一口でも飲んだらひっくり返ってしまうのではちょっと辛いですが、浴びるほど飲めるから良いお酒が理解できるのではなく、味を理解すると言うのはお酒に強いといのとは別のことです。


「酒に弱い杜氏?美味い分けない!」という御仁、菊姫大吟醸、常きげん山廃純米大吟醸袋しぼり斗瓶など綺羅星のような農口作品を飲んでから言って下さい。


「日本酒は昔から淡麗辛口に尽きる」って主張してるようなモンです。