政治むきのお話


政治むけのお話はこの日記には不向きではありますが、糸井重里という人の分析力、洞察力のすごさには感嘆します。


昨日はTVで証人喚問を見ていたものだから・・・・


以下は「ほぼ日刊イトイ新聞」からの抜粋です。

『証人喚問』という番組が、すごかった。
人間は、思っていることを、
そのまま表現するわけではないのだけれど、
この番組の登場人物たちの表現力は、すごいものだ。
特に、質問に答えている側の演技者の実力がすごいわ。
しゃべりはじめる直前の声にならない音。
恫喝の声量と音質で語られる丁寧なことば。
動揺を感じ取られる寸前の意識的リラックス。
質問内容の重心をすっと移動させる含み笑い。
コトバの定義をあえて杓子定規に使って論理で押す方法。
堂々と望んでこの場にいるということを表現するために、
相手の質問が終わった瞬間に、「議長っ」と呼びかけて
答えをすぐに開始する時間コントロール
本職の役者には、ここまでの表現はできないだろうなぁ。
それに比べると、質問者の側の表現力は、格段に落ちる。
ありふれたイメージを元にして演技プランが練られている。
空想上の善意、空想上の正義、空想上の理想社会、
そういったものに寄りかかりつつ、
証拠と論理をしみしみと提出していくだけに思えるのだ。
演技者としての格が違うとしか言えないねぇ。
あの村上という人の演技が、あそこまで巧みになるには、
どれだけの修練を積んだのだろうか。
また、その苦しい努力を続けてこられた動機とは、
いったいどんなものだったのだろうか。
興味あるなぁ。
やっぱり、「責任政党」って立場が、ヒントなのかなぁ。
あ、ついでに言っておきますけど、
以上は政治の話なんかじゃないからね。
人間と表現の話題ってことだぜ、まちがえないでくれよ。


ウンウン、確かにこんなこと感じてました。それを的確にこうやって表現できるのがすごい。


因みに、その夜の立花隆の分析も面白かったです。


ほんとかどうか知らないけど、森首相、本気で危機意識がないとか。


今の世論も支持率もメディアが作り上げた物だと思っていて、まだまだ続けるつもりらしいのですね。


株価、公定歩合、国会、予算、えひめ丸、証人喚問・・・・放おっておいて「大阪五輪」応援のためのスピーチに出かける・・・・しかもいつもの受け狙いのお話・・・・


国民の直接選挙による首相選出を望みたくなりませんか?