バッハ〜バレンタイン
この季節、ウオーキングのときに案外ピッタリの音楽がバッハ。
グレン・グールドのフランス組曲、ヨー・ヨー・マの無伴奏チェロ組曲、昨日お話したパールマンの無伴奏ヴァイオリン。
こう言うのを聞きながら公園を歩いていると、頬を刺す冷たい風と、新芽を硬く閉ざした木々の寒寒とした鋭利な感覚が、研ぎ澄まされたヴァーチュオーゾ達の音にマッチして、自然と一体になったような錯覚に陥ります。
彼らの音の奥にある、孤独感とも言うような鋭利な感性が、冬の厳しさに通じるところがあるのでしょうか。
それにしても、パールマン。昨日は極めつけのパルティータ2番 ソナタ3番を聞きながら歩いていると、あまりの演奏のすごさに、精神が高揚して歩いていることを忘れ、曲が終わって気がつくとハーハー息切れがするほどの早足になっていました。
一種のトランス状態みたいなものです。
危ないなパールマンは。
今日はバレンタイン。
ずっと昔、初めてチョコをもらったのは中学の頃。当時はまだ、バレンタインなんてあまり一般的ではない時代で、義理チョコなんて皆無なのでした。
2〜3人の仲間で、押し出されるように現れた女の子に渡されたチョコは「クラウン」(古いな)
男の子も女の子も、心臓が爆発するのではないかと思うほどドキドキして、一週間はそのドキドキが持続するほど純情可憐な青春時代でありました。(それ以降ほとんどいい思いはしていないのが辛い・・・)
今年も本命チョコ二つと、アルファ・ロメオ156で持ってきていただくご祝儀チョコだけで充分満足です。
でもね、私にチョコくれると、ホワイトデーは「ツッカベッカライ カヤヌマ」のクッキーだよ。
明日以降もチョコ、受け付けます。