パット メセニー〜イツアーク パールマン
月に4〜6枚平均でCDを購入します。
この日記をご覧の方はご存知のように、全く節操のない、聞き散らかすような乱聴(ンな呼び方あるかな?)であります。
休みの今日、一ヶ月ぶりに覗いたCDショップ(レコード屋とまだ言ってしまいそうです)。普段なら、メディアで気になっていたお目当てのCDや、手に入れようとしていた名盤が2〜3枚はあって、それに店の専門家の新譜のお奨めが加わるのが通例になっています。
今日は、いつもの担当の女の子が休み、特にチェック済みのCDも無かったので、新譜のコーナーなどをめぐって入手したのが
パット メセニー ”トリオ ライブ”2枚組
イツアーク パールマン ”バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ”2枚組
パット メセニーは新譜。ともかくでるアルバムはすべて買う。一も二もなく手に入れなくては気が済まない大好きなギタリストです。
前作の傑出したギタートリオのスタジオ録音に続くライブ盤で、アメリカ、日本、ヨーロッパの各ライブからの選りすぐりを選んであるだけあって、一発勝負のやっつけアルバムとは訳が違います。
レギュラーグループの活動が、一時期に比べると少し停滞気味だったのに比べ、トリオでの音楽はその鬱憤を晴らすかのように素晴らしい。
デイブ ホランド、ロイ ヘインズという両巨頭と作り上げた”クエスッチョン アンド アンサー”というギタートリオ史に残る名盤を既に世の中に出してしまって、これ以上のものをギタートリオで作ることは同じメンバー以外では不可能ではないかと思っていたのですが、ライブの臨場感と共に今回のアルバムは、彼の名盤を上回るのではないかと思うほど引き締まった内容で、一枚を通して聞くことが苦痛でありません。
パット メセニーという人、完全主義者なのか、ライブ盤というのを多く作っていません。
どうしても、ライブは白熱する分、音が乱雑になります。
それでも、私はスタジオ録音の緻密さを見事にコンサート会場で表現できる稀有の人だと思っているのですが、彼にとってはまだ満足ではないのでしょう。
そんな彼でも作ろうとしたトリオのライブはそれだけの意味がある重みのある一枚です。
ジャズファン以外にはなんのこっちゃわからん内容でした。スミマセン。
もう一枚のパールマンのバッハ。既に名盤の誉れ高いバッハの無伴奏ヴァイオリンです。
ずっと以前にパルティータ2番とソナタ3番のいいとこ取りを、FMでエアチェックしていて、ヘンリク・シェリング、ギドン・クレーメルを含めた、三人の無伴奏ヴァイオリンは私にとっての極めつけでありました。
、たまたま並んでいて買ったみて、パールマンのでバッハを全曲通して聞くと、パールマンのすごさがいきなり耳で爆発し、つまらないと思っていた、ソナタ1番から始まって全ての曲がグングン心に染み入ってきます。
なんと澄んだ音色、厳しいフォルテ、豊かなピアニッシモ、豊穣な歌心でしょう。
これは歴史的な一枚と言う以上に、人類の財産になる・・・・といったら大げさと思うでしょ。
思う方、まっ、聞いてみてください。
一生、側に置いておきたいと思うはずです。
保証します。
やっぱり大げさかな?・・・・