好きが嵩じて
フランスからのお見えのエンジニアの方に、ワインリストを誉めていただいた。(お世辞半分、フランスワインがほとんどなので身びいき半分でしょうが)
だからというわけではないのですけれども、もう在庫はいっぱいいっぱいなのにまた買ってしまいました。
ブルゴーニュワイン、しかもヴォーヌ・ロマネだけ。
一つはアラン・ユドロ・ノエラが作ったヴォーヌ・ロマネ レ・スショ1998
ヴォーヌ・ロマネ村 ロマネ・コンティの畑の西側にあるレ・スショという畑でノエラさんが1998年産の葡萄で造ったワインということです。この日記を頻繁に読まれる方はわかりますね。
アラン・ユドロ・ノエラのワインはまだ飲んだことがありません。ほとんどがイギリスの顧客の所に出荷されて、あまりマーケットには出ないと言われている造り手です。
業者さんもほとんど奇跡的に手に入ったなどと煽ります。1998は入ったものの、グレート ヴィンテージといわれる1999はまず無理でしょうとも。
本当は1998年のブルゴーニュは、追いかけているアンヌ・グロとメオ・キャムゼだけでいいや、と思っていたのですが、こう言われたら無理にでも買ってしまいます。
もう一つはペルナン・ロッサンが造るヴォーヌ・ロマネ レ・ボーモン1996
レ・ボーモンという畑はレ・スショの北側、いずれにしても有名なロマネ・コンティやリッシュブルーを取り囲むような畑です。
ロッサンという方、1980年代後半にギイ・アッカというワイン・コンサルタントの影響で今でも良いのか悪いのか問題になるような造りをした人で、そこから脱した今の評価はまだ定評というところまでいっていません。
それでも、1994年のレ・ボーモンが素晴らしくて、それだけを頼りに賭けてみることにしました。1996年はたくさん持っていてもまだ欲しくなってしまうのは、もう商売というよりは全く趣味の世界がますます嵩じているようです。
1999年のヴィンテージはまだこれから入手するつもりですが、2000年以降のグランバン、グランクリュはもう買いません。
自分の年齢と、引退までの年数を考えれば、ここから先は子孫のためのワインになってしまいます。
今ある在庫が、メルセデスの小ベンツ一台分位、後15〜20年間で全部売りきって、ジャグワー一台分位の儲け・・・・なんてうまいこといくわけない。