新政権


アメリカではブッシュ新政権が誕生しました。


NHKの番組を見ただけでも、新しい政権の政策がすこしは見えます。


減税に対して共和党民主党がどういう考え方をしてきたのか、極東アジア政策はどうであるか。


選挙キャンペーン中にも演説を通じ、マスメディアを通じて政策論争を繰り返してきました。


日本ではどうか?


森首相の演説は、受け狙いの笑いを取ろうとするところだけがマスメディアに乗り、しかも相変わらずそれが失言につながる。演説を通じて政策を聞いた覚えさえありません。


先日の「加藤騒ぎ」でも、「森ではだめだ」が聞こえただけで、自らの具体的な政策は少なくとも私達の耳には入ってきませんでした。


日本においても昔から、私が知る限り田中角栄くらいまで、「演説」は人々を奮い立たせ、希望を持たせ、政治に参加しようという気持ちを持たせました。


演説だけでなく、国民が選挙で選んだ政治家が、何をしようとしているかを知らなくては話になりません。政治家は選挙意外でも政策をもっと声高らかに訴えつづけ、マスメディアもそれこそを取り上げるべきです。KSDスキャンダルだけを知りたいのではないのです。


北朝鮮でなにかあったとき、日本はどう対処するのか?
台湾ではどうなのか?


また、アメリカの後にくっついていくだけなのでしょうか?


アメリカの政策はこれから明らかに変わっていきます。


それに対しても日本は変幻自在、能無し追従を続けるのでしょうか?


日本からでも見えるアメリカの政治と、国民でさえ見えない日本の政治の差を考えると、「税金返せ!」は冗談ではなくなります。


政治向きのお話は板前日記の分不相応ではありますが。