有象無象
お客様に恵まれていることは何度も書いてきています。
店の格、主人の人格にはもったいないほどのお客様ばかりです。
料理屋などというのはある程度、客単価であるまる客筋が決まるものですが、”EVERYBODY OK”というような、小売店をなさっている方の苦労は私たちの想像の外にあります。
時に有象無象もやってきます。
昨日、本屋に立ち寄ったとき、レジカウンターの女の子を相手に、60年配の男性が、グチグチ、グチグチ訳のわからないことをいっていました。
「黒いジャンパーを着た友人が来なかったか?」
「ちょっとわかりません」
「そんなことも注意していないのか・・・・大体、店というものは云々、云々・・・・・」
酔っ払っていそうでも、らりっていそうでもないのに、少々頭の回路がずれておかしくなっていそうな雰囲気です。
オロオロする女の子が気の毒になって、手にとっていた料理本をもって、レジに割って入りました。
「ちょっとオッチャンごめんなぁ〜〜」
こういうときは関西弁が似合います。(しゃべれもしないのに)
と、レジの女の子に新刊本のことを聞きながら、話を始めると、案の定、オッチャンはそのままグチグチ、独り言になりつつ、出口へ向かいました。
普段は愛想のわるい娘なのに、にこやかにレジを打って、「ありがとうございましたぁ」
って、買おうかどうしようか迷っていた料理本(¥5000)を、勢いで買ってしまいました。
あ〜〜あ。