一割のお客様

あるお客様がおっしゃいました。


「これからは、すべての人に向けたお店ではなくて、一割のお客様だけを相手にする店が生き残るんだよ」と。


なるほど。


ちょっと待ってください。一割?


一割というのを、どんな基準で選ぶかは大きな問題ですが、浜松の人口を考えると、私ン処の一年間のお座敷にきていただいているお客様の数は、一割どころか1-2%しかありません。


休みなしのフル稼働、毎日すべて満席でも一割には程遠い。


さらに、お金を払ってくださるお客様の半数は、この地の地付きの資本ではなくて東京、大阪に本社を持つ会社、もしくは外の地からのお客様。


そろそろ創業80年になろうというのに、未だに全然名前を知られず、「どこにあんの?」と尋ねられ、近所の10年ほど前に開業したお店を目印にすれば、ほぼどなたもご存知という現実。


先輩に「近所の人がこない店なんて、ヘみたいなもんだぞ」といわれ・・・


やっぱり生き残るというのは難しいのでしょうか。


そうだ。
一割の人が、「あっ、その店、聞いたことある」と言ってくれる店になる、を目標にしよう。