刺身
店によってはお刺身、お造りというと4点も5点も各種を盛り合わせることがあります。
カウンターや活き魚を売りにしている店では、お造りの盛り合わせと言えば、ここぞとばかりに数種類を用意してくださいます。
が、
私ン処では、3点以上の種類を用意することはあまりありません。
普通で2点、場合によっては1点だけということもよくあります。
平目だけ、鯛だけ、鱸だけ、塩昆布と土佐醤油を添えて、なんて。
京都の「千花さん」にうかがったとき(2度ほどしか行っていませんが)2回とも鱸のみ、鯛のみでした。それも飛び切りの。
あのときのお魚を越えているかどうか・・・完璧な自身はありませんが、少なくとも私ン処で1点のみのお造りのときは、よほどそのお魚にほれ込んでいるときです。
そのお魚に集中していただきたい、そのお魚と同等に並べられる品物はない、という気持ちの現れのつもりです。
「なあんだ平目だけ」と思うか、「おお!」と思うかはお客様との勝負です。